見せてもらった映画二つ。
■「SiCKO」
マイケルムーア監督作品。言わずと知れたアメリカの医療保険体制がいかに末期的症状を呈しているか、保険業務に民間参入を容認せずに皆保険を堅持する日本でよかったと思わされる。5000万人近い無保険者のこともだけど、より民間保険会社により医療へのアクセスを制限されたり、いちゃもんつけて不払いを決め込む現状を詳らかにしております。「保険会社にとって保険給付はコストなんだ。」確かにそうだけど、コスト削減・利益最大化が使命だとすれば、なかなかアンビバレント。保険会社のせいじゃないわな。医療経済については来週、色平先生のワークショップを仲間が企画しました。
■「火火」
高橋伴明監督。「ひび」と読む。滋賀の信楽を舞台に、釉薬を使わない自然釉で有名な女流陶芸家・神山清子さんがモデル。息子の賢一さんが、慢性骨髄性白血病(CML)となり、当時まだなかった骨髄バンク創設のために奔走し、母として陶芸家として、精一杯生きる姿を描く。神山さん役の田中裕子の凄みある演技は一見の価値あり。今なら有効な治療もあるし、こういうのを見ると新薬開発ってやはりとても有意義だと感じる。せっかく滋賀だし、運よく共通の知り合いもおったことも手伝い、今度信楽に神山さんを訪ねることにしました。
保健師さんの家庭訪問に付き添うという形ではなかったですが、日常業務に付き添わせていただきました。午前中は、市役所が管内の居宅介護支援事業所からケアマネジャーさんを集めて行っている連絡会議にオブザーバーとして参加、議論に混ぜてもらい、現場のケアマネジャーさんたちの話に耳を傾けました。不勉強で、制度の全容が分かってないから、隣に親切な方がいろいろ教えてもらえてよかった☆
午後は、パーキンソン病患者さんの医療・リハビリ相談会に参加。地域で数少ない神経内科の専門医の先生の医療相談や、理学療法士の先生のリハビリ指南を見学し、診察のポイントを聞きました。
大学で黙って講義聴いてるよりは、8倍ぐらい疾患のイメージと治療上の難しさが沸きました。
午前は、高齢者介護の話題、午後も難病(特定疾患)の患者さんとの話で、当然治癒は見込めないので、治療というよりは、いかに生活上での不都合を減らすことができるかというのが課題設定です。この状況で、強く感じるのは、医療・医師が解決できる問題は極めて限定されているという事実です。独居の高齢者や、高齢者世帯の方が困っていることは、病気がどうこうだけではなく、そもそも身体の問題はひとつでないことが多いし、もっと基本的に、お風呂をどうするかとか、食事をどうつくるかとか、そういう生活全般で困ることは枚挙に暇がありません。
ケアマネさんに本音のところを教えてもらったり、無防備の患者さんに話を聞くっていうことができるこの学生という立場をもっと利用しないと、損だね。
挙式を終え、1ヶ月前、17日に東京で友人を大勢集めてパーティーを開きました。来ていただいた皆さん本当にありがとうございます。

そして5月27日、つきあい始めてちょうど八年目の日に、入籍しました。彼女の苗字も変わっちゃいました。
先週末は、僕の親戚や世話になった方を二人で挨拶に回り、結婚式の写真を見せたり、お礼をしたりと忙しなくしています。
これまで、僕が間に入って、「この人はこうなんだよ」って話していた友達や親戚と、僕を介さずに、奥さんと直接関係が生まれていくのが心地よかったです。家族ですな。
ところで、このパーティーの準備をする中で、新たにすごく素敵な方にお会いした。青木節子さんは、「もうすぐ70歳のおばあちゃんよ」と自分でおっしゃるけれど、年齢を全く感じさせない、本当にエネルギーあふれる女性。
それまでOLだった青木さんが、この業界に入ったのは、42歳の時。既に二人の子どもを生み育て、本格的に一からスタイリストとしての仕事をし、そしてドレスのデザインをするようになったそう。
一軒家の目黒のお店は、本当に青木家にお邪魔したかのようで、とても心地よい。ドレス選びは勿論女性が主役で、男は手持ち無沙汰なので、コーヒーを出してもらって、先生の昔の話、今の僕の話とかを彼女の着替えの合間にする。「まだ若いんだし、やりたいことやればいいのよ。結婚もしたいときにするのがいいのよ」。セツコ先生が言うと説得力がある。
とにかく前向き、元気、そして毎日をすごく楽しんでる。スタッフが一人辞めたので、最近は自分でもはさみを持って縫ったり切ったりするらしい。「だから、膏薬だらけよ」とか言ってるけれど、それがまた嬉しそう。
性別も違うし、性格も違うし、業界も違うけど、僕はこんな風に年をとりたいなって、そう思いました。ずっと現場で、毎日新鮮な気持ちで働けたらいいね。医者ってそれができる仕事だと思うし。本当によかった。

これまで見守ってくれた家族や親戚の皆さん、そして支えてくれた友人に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。これから二人で温かい家庭を築いていくことで、その感謝の気持ちをしっかり表せればよいなと思っています。
披露宴は、高校の友人が司会を勤め、締めるところは締め、またゆるめるところはこれ以上ないぐらいうまくゆるめてくれたし、来てくれた親戚・友人も素敵なスピーチ、そして多くのサプライズを用意してもらう、本当に温かいものになりました。自分で言うのもなんですが、最高でした。本当に至福の時間だったなぁ。
多くのお祝いのお言葉を頂いて、はじめて夫婦としての実感が持てたように思います。月並みではありますが、これまで本当にありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします♪
結婚式の準備は色々とこだわりだすと時間がいくらあっても足りないという感じなのですが、とりあえず会場と衣装が決まり、披露宴に来ていただく親戚などの招待状を送る段階です。和婚なので、絶対気に入った和紙で送りたいと思っているのですが、、、大学の友達がたま たま工房を知っていて、工場から直接調達できることになりました。
というわけで工房に訪ねていって、紙を選んできました。

invitation_0802-1 posted by (C)pole_pole
本当は紙すきから自分でやらせてもらう予定だったのに、職人さんの予定とあわず断念。でも気に入った紙とと春の結婚式らしく桜色のカードをチョイス。紙は出来たままの大きなサイズなので、イメージを伝えつつ、裁断してもらいました。

invitation_0802-2 posted by (C)pole_pole
この機械でキレイに切ってもらって、色々と和紙を使ったテクニックを習ったんですけど、道具がない、、、とか嘆いていたら、
「もっていっていいから!」
気前よく、竹道具を貸してもらいました。
それに、「こうやると洒落てるぞ」とかいって、金色の紐での装飾の仕方を教えてくれたんですが、紐またどっかで買わないとなー、、、とか言ってると、
「これも、貸したげるから!」
貸すって、これ消耗品ですが。。。
というわけで、一式道具やら装飾グッズやらもらい受けて紙の調達は無事終了です。
早く作らねば。

テンピュール・ルームシューズ
実家は階段での上り下りが激しい造りで、オバちゃんには正直厳しいのです。バリアだらけ。しまいに膝がイタイ痛いと言っていたので、試しで買ってあげたらすっかり楽になったらしく、それ以来ぼろぼろになるまで履いてくれています。
身体労わってください。来週には届くかなー♪
まず、冒頭
生きていく理由はないと思う。いかに懸命に生きても、いずれ死んでしまうのだから。他人のために尽くしても、その人も死んでしまうのだから。日本のため、世界のため、地球のために尽力しても、やがて人類も地球もなくなるのに、なぜ「いま」を生きなければならないのか。なぜ「いま」死んではならないのか。私にはどうしても分からない。
これは読もうと決めた。「正しい」ことにしていたいと考える一方、その「むなしさ」から目を背けている自分を感じているから。
なんで「いいこと」をみんなしたがるのか、「まじめな」インタビューでは慎重に性的発言を避けるのはなぜか、という素朴な疑問の数々。絶えず疑問を持ち続ける哲学者的姿勢に触発されて、頭が少しスッキリする。
「新潮45」という、雑誌での連載記事をまとめたものなので読みやすく、通勤にちょうどいい分量のエッセイ。
追伸:東京で先週から哲学塾カントを主宰されているようです。

- 狂人三歩手前
- 中島 義道
- 新潮社 2006-06-15
- 評価
- おすすめ平均

行動する哲学者、もしくは悪い男の中島先生
善良な市民という存在から遠く離れて
非常におもしろかったです!
作品集です
by G-Tools , 2008/01/25
以下、引用
・現在の知覚される世界ではなく、過去の想起される世界を探求することによってはじめて「私」は身を現わすのである。(中略)「私」が死んでいるとはいかなることか?それは、いかなる点で「私」が熟睡している時や失神しているときと区別されるのか?思うに、ただあとから「私が死んでいた」と語れなくなるという一転において区別されるだけなのだ。(「私」が無になるということ)
・人間は容易に嘘をつくものであり、いや嘘を尊ぶものであり、けっして真実が第一に尊重されなかったことは、これまでの長い人類史が示す通りであるのに。(中略)真実よりも重要なことは数限りなくある。例えば、社会の存続であり、組織の存続であり、個人の存続である。だから、国や会社や家庭や個人が存亡の危機にあるとき、人々は率先して嘘をつくのだ。
だが、同じ人があるとき夢から覚めたように嘘の告発にやっきになる。(中略)ただ一定の期間「真実ゲーム」に参加したいだけなのだ。(テロはなかったのかもしれない)
テレビでこのバージョンを見たことはなかったのですが、本を読みました。
秋雪くんが少しずつ成長するのがとても微笑ましく、またお母さんも一緒に変わっていく過程が印象に残りました。親が子を育み、子がまた親を育む。限られた時間を意識しているからこそ、愛に溢れた濃密だった毎日の記録です。

- たったひとつのたからもの
- 加藤 浩美
- 文藝春秋 2003-11-25
- 評価
- おすすめ平均

死生観を知りました
優しく見つめる親の視線
秋雪くんが残してくれたもの
CM見て涙した人居ませんか?
『命』について考えさせられる・・・
by G-Tools , 2008/01/25
ただ、何故かどこかで少し冷ややかな自分がいることも感じました。それにぞっとした。

- 世界がキューバ医療を手本にするわけ
- 吉田 太郎
- 築地書館 2007-08-10
- 評価
- おすすめ平均

医療人その2
地道な取材はやはりいいものです
差し引いて読む必要はあるが・・・
米国至上主義の方へ
by G-Tools , 2008/01/23
本当に驚きました。キューバってこんな国なんだ、こんな医療が行われている国なのかと。同時にすごく興味がわいた。行ってみたい。臨床実習を義務化した日本がまさに目指す形がここにはあるように思われました。
この国の医療は革命達成時の貧しい農民に対する医療水準改善の試みに端を発し、そして60年代の民間病院や製薬会社、相互扶助診療所などの国有化というラディカルな手法で痛みを伴いながら(当時6000人の医師のうち4000人が国外流出した)発展してきた。まず統合的ムニシピオ・ポリクリニコ(市町村総合診療所)と呼ばれる施設を母体として、包括的な地域住民に対する保健医療活動が行われる。この頃の主眼は感染症のコントロールであり、それは奏功した。一方で、医療教育は依然として病院で行われ、プライマリケアに従事する医師のモチベーションはあまり高いとはいえなかった。コミュニティの力を最大限引き出し、チーム医療がコミュニティに提供されるよう、医療関係者だけでなくソーシャルワーカーやごみ収集員なども含めたヘルスチームが編成され、住民の健康改善のために働き出した。しかしながら専門化の進んだ現代医療を前提とすると、なかなか包括的医療を提供できない状況が生まれた。医者は予防に力を注ぐよりは、受身に病気がやってくるのを待った。
その状況への反省から、プライマリケアの担い手であるファミリードクターの強化を目指し、新しいプログラムが立ち上がる。ファミリードクターの役割とは、120世帯、700〜800人と顔のみえる関係を築き、健康状態をモニタリングする。勿論何から何までというわけにはいかないので、内科医、小児科医、眼科医、心理学者、ソーシャルワーカー、統計専門家など10〜12の地区医院を単位にベーシックワークグループを組織して、活動している。現在は、キューバの医療はファミリードクターを軸に行われ、05年には7万強の医師のうち、3.4万程度がファミリードクターとして、ほぼ同数の看護師とともに全国民をカバーしている。医大を卒業した医学生は、全員が2年間、ファミリードクターのもとで研鑽を積み、特定の専門に入るのはそれから。
医学部のカリキュラムも20%弱をコミュニティで過ごす形になっており、指導者も全て現場の第一線で働いている現役医師にした。サトウキビなどを使った独自ワクチンの開発や、地震などの自然災害が生じた際に駆けつける医療者の規模・質ともに素晴らしい。
奥深いなー、この国。いってみたいなー。

- 不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション
- ドキュメンタリー映画 アル・ゴア デイビス・グッゲンハイム
- パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2007-07-06
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- 評価
- おすすめ平均

アル・ゴアのカッコいいプレゼンテーション
今、日本人がやるべきこと
アメリカに残された良心か
もっと広めてほしい
史上最大のドキュメンタリー
by G-Tools , 2008/01/21
『an inconvenient truth(不都合な真実)』 デイビス・グッゲンハイム監督、アル・ゴア出演
今更紹介する必要のない、アル・ゴアが全世界で行った地球温暖化への警鐘を鳴らすレクチャーを映画化した作品。
「CO2排出控えてよ、地球温暖化って大変なことなんだよ!」「何で?」
というやりとりの後にいう知恵を少し授けてもらえる。
それにしてもプレゼンテーションには舌を巻いた。key noteで作成された印象的なスライドたちをありありと思い出すことができる。あんなプレゼン人生に一度でいいから作ってみたい。技術じゃなくて、Passionが大事なんだろうけど。
・ http://climatecrisis.org/
・ Take action(日本語)
・ "不都合な真実に学ぶプレゼン術"日経PC
・ "Nobel Prize Acceptance Speech" @ Al's journal
The great Norweg





